外資系企業では、電話での面接が、かなり一般化しています。実際に会わないと、その人の全体的な印象はわからないと思うのですが、時間的な制約や、地理的な要因から、実際に会うことが難しければ、電話面接(skypeやwebexなどのテレビ会議も含む)が行われる可能性が高いです。
高いポジションへの転職となると、リージョンやグローバルのマネージャーとの面接は必須ですので、この場合も電話面接を行います。
この様な傾向は、外資系コンサルタントでも同様です。実際に会えるに越したことはありませんが、時間や地理的な関係で、すぐに会えない場合は電話でのインタビューを受ける事になります。
今回、私は外資系企業へのバイリンガル人材の紹介に特化した転職サービス会社であるOptia Partnersの外国人コンサルと電話インタビューを受けました。
その中で、どの様な話をしてきたのか、ご紹介したいと思います。
どんな内容の話がされるのか?
これから外資系企業への転職を考えている人に、少しでも参考になれば幸いです。
外資系コンサルに会うためには?
LinkedIn(リンクトイン)は、世界最大級のビジネス特化型SNS、および同サービスを提供するシリコンバレーの企業。2003年5月のサービス開始後、アメリカ合衆国を始め、世界各国で普及し、2018年4月現在、登録メンバーは5億4千万人を超す。日本では200万人以上が登録している。
LinkedInでは、利用者がビジネス専用のプロフィールを作成し、サービスの中でビジネスのつながりを広げ、ビジネスパートナーや人材を探したり、営業先の顧客や商談先、専門家などとコンタクトを取ることができる。(出典:ウィキペディア)
Optia Partners(オプティアパートナーズ)とは?
Optia Partners(オプティアパートナーズ)との電話インタビュー
電話インタビューに至った経緯
私がLinkedInを始めたのは、10年ほど前からですが、2度の転職をした後は殆どコンサルタントと会うことは無く、オファーをもらってもそのままにしている状態でした。
ただ、最近になって、現在勤めている会社が私の部署の事業売却を発表したため、今後のキャリアの選択肢を増やすため、コンタクトのあったコンサルタントには自分の状況のアップデートを始めています。
私は大阪に住んでいるのですが、多くのエージェントは東京を拠点としており、直接会おうとすると、どうしても機会が限られてしまします。
そこで、今回はLinkedInを通じてコンタクトのあった、Optia Partnersの外国人コンサルタントと電話でのインタビューを受けることになりました。
コンタクトのあったコンサルタントは、外国人の男性でしたので、会話はすべて英語となります。
電話インタビューの内容
電話インタビューの前日にサポートの女性から時間について連絡を貰っていたため、当日は約束の時間にコンサルタントからの電話を待ちました。電話で話す内容についてはこれから説明をしていきますが、全体のインタビューは50分ぐらいになります。
現時点での状況確認
軽く挨拶が終わったところで、コンサルタントからOptia Partnersについての説明があり、続いて、私の方の現状について、教えて欲しいという事を聞かれます。
私の方からは、現時点で私の置かれている状況を説明し、現在すぐに新しい仕事を探しているのではないことを説明しました。すぐに仕事を移りたい訳ではないが、色々な事態を想定して、何が起こっても大丈夫なように、様々な可能性は探っていきたい為に、今回のインタビューをしていることを明確に理解してもらいました。
通常の転職活動とは違い、仕事を紹介してもらうといった態度ではなく、対等な立場で話をできることが、こういったヘッドハンティングを使うメリットだと思います。
ヘッドハンティング会社の収益は、リクルーターの年収の25%~35%にあたる手数料収益です。その為に、ヘッドハンター達はリクルーターをできるだけ高い年収で転職させようとする訳ですから、ヘッドハンターとリクルーターの利益は、年収を上げるということで一致します。
その為、物怖じせずに、自分の条件をキッチリ伝えることが大切です。
自分の経歴について
私自身の職務経歴についてはすべて、LinkedInに登録されているのですが、自分の経歴について説明を求められます。
過去の経歴について、LinkedInで公開されている情報と相違がないかや、矛盾点が無いかの確認をしているのではないかと思います。
また、英語でどのように話をするのかを見られれている側面も感じられます。
過去の経験を通じて得た自分の強みについて、英語でキッチリと説明できるようにしておくことをおススメします。
現時点での仕事の内容について
続いて、現時点での仕事の内容について質問されます。
仕事内容に加え、現在の組織の概要と、その中における自分のポジションについての説明をしました。
自分のレポートラインが誰になるのか?、部下は何人いるのか?など、マネージングに関するトピックについての質問をされます。また、上司の年齢など、現在の私の置かれている状況について、多くの情報から理解したいという意図が感じられ非常に好感が持てます。
また、海外でのビジネスの経験(海外顧客とのビジネスの有無)についても質問されました。
以上のことから、コンサルタントとしては、マネージング能力と国際経験を重視していると思われます。
自分のキャリアプランと強みについて
続いて、自分の今後のキャリアプランについての考えを聞かれました。また、そのキャリアを希望する根拠となる自身の強みについても聞かれました。
私自身は、非常に技術志向の強い面があるため、現在の営業に加え、研究部門でのオファーがあれば興味があるという事を伝えています。
ただ、自分の強みと今後のキャリアプランについて、あまり考えていなかったので、うまく答えることができなかったかもしれません。
この様に、自分の強みに基づいたキャリア設計については、今後の為にしっかりと答えを準備しておくべきだと感じました。
転職を希望する理由について
転職を考えている理由についても聞かれます。
多くの書籍やネットでは、あまりネガティブな理由(上司と人間的に合わないや、労働環境が悪い)はあまり言わない方が良いということですが、私の場合は今後起こりうるリスクとして、労働環境が大きく変わる可能性があることを強調して話をしました。
その為、現時点ですぐに転職を希望しているのではなく、置かれている状況がある程度具体的になるまでは、転職を希望するわけではないことを理解してもらいました。
コンサルタントからは、どの位のタイミングで状況が分かるかの質問があり、その時期までは企業の紹介等は差し控えるという事を了承して貰えました。
このことは結構重要で、先に電話インタビューを行ったMichael Pageでは、状況を説明したのにも関わらず、CVを登録したすぐに、3社の紹介を受けることになりました。こちらの考えを理解して貰えてると思っていたのに、ちゃんと理解されておらず残念でした。
こういった点においても、Potia Partnersは好印象でした。
希望する年収について
現在の年収に加え、希望する年収についても聞かれます。
こういった点もヘッドハンティングを利用する最大のメリットだと思います。先に述べた様に、リクルーターの年収によって、コンサルタントに入る収入も変わってくるため、コンサルタントはできるだけ高くリクルーターを転職させようとします。
その為、希望する年収に関しても非常にオープンに話をしますし、こちらも希望する金額について、述べることができます。
希望する企業について
どこの企業に入りたいといった、具体的な会社名の話をするわけではありませんが、企業の大小を気にするかという質問をされました。
また、知名度についても気にするかどうかの確認をされます。
一口に外資系といっても、大企業だけではありませんし、知名度といったら日系企業よりも低くなります。
また、外資系でも従業員は10名以下といった会社も沢山あります。
外資系企業では大体一人あたり10億円ぐらいの売り上げを求められますので、10人で100億円規模の会社であれば、十分に優良企業です。
また、ロケーションによっては、ホームオフィスにするような外資系もあることから、知名度や規模を気にしない方が、選択の幅が広がります。
終わりに
最後は趣味の話で、料理の話で盛り上がりました。かなりフレンドリーな雰囲気で、ぜひ東京に来た際にはコーヒーでも飲みながら、もう少し話をしましょうとのことでした。
今現時点では転職を希望している訳ではない為、すぐにCVの提出を求められるわけではなく、いい形で自分の状況のアップデートができたと思います。
東京に出張した際には、ぜひ会ってみたいと思わせるコンサルタントでした。